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情報は詳細に!遺言書に添付する財産目録の書き方

遺言書を作成する際、被相続人名義の財産について、その種類や金額などを記した書類も用意しましょう。ここでは、遺言書に添付する財産目録の書き方について説明していきます

 

財産目録に記載すべき事項

財産目録は原則として自由に作成することができますが、曖昧な書き方にならないよう注意しましょう。特に、遺言書どおりに財産相続してもらいたい場合は、財産を特定できるよう詳細に記載することが大切です

 

現金や預貯金の記載

現金がある場合は、その保管場所と金額を記載します。金融機関に預貯金がある場合は、以下の情報を明記しましょう。

 

有価証券の記載

株式などを所有している場合は、銘柄や証券会社の口座情報を明記しましょう。

 

不動産の記載

不動産を所有している場合は、法務局で登記簿謄本を取得し、必要事項を転記しましょう。たとえば自宅不動産を相続させたい場合、遺言書に地番や家屋番号など詳細を記載しなければ客観的に特定することができません。土地と建物に分けて、それぞれの登記簿情報を記載することが大切です。

 

借入金の記載

相続財産には、現金や預貯金、不動産など価値のあるものだけではなく、借金や債券なども含まれています。したがって財産目録にもプラスの財産とマイナスの財産の両方を記載しておかなければなりません。

 

財産目録の書き方

財産目録は、遺言書の「別紙」として作成します。ここでは、財産目録の書き方や注意すべきポイントについて見ていきましょう。

 

財産目録の作成

 

別紙

財産目録

 

1.土地・建物について

 

【土地】

所 在:北海道札幌市○区○条○丁目

地 番:○○番

地 目:宅地

地 積:○○㎡ 

 

【建物】

所 在:北海道札幌市○区○条○丁目

家屋番号:○○○番

種 類:木造

構 造:○○造2階建

床面積:1階○○㎡、2階○○㎡ 

 

2.預貯金について

 

  1. ○○銀行○支店 普通預金 口座番号123456
  2. ○○銀行○支店 定期預金 口座番号 1234567

 

3.株式について

 

遺言者北海道太郎が所有する、〇〇証券〇〇支店口座の株式

 

  1. 〇〇株式会社:株式1,000株
  2. ○○株式会社:株式2,000株

 

4.負債について

 

  1. ○○銀行○○支店
  • 住宅ローン
  • 当初借入金額:5,000万円

 

  1. ○○クレジット
  • 無担保借入
  • 当初借入金額:50万円

 

北海道太郎 印 

 

財産目録作成の注意点

不動産について記載する場合は、法務局から登記事項証明書を取得し、土地の地目や建物の種類、地番や家屋番号まで詳細に記しましょう。そうすることにより、相続登記がスムーズになることが期待できます。

 

預貯金について記載する場合は金融機関の口座情報を、借入金(負債)について記載する場合は金銭を借り入れている金融機関名や口座情報・カード番号などを漏れなく記します。借入残高は変動していくものなので、記載がなくても問題ありません。

 

財産目録の様式

公正証書遺言の場合は公証人が財産内容について記載してくれますが、自分で財産目録を作成する場合(自筆証書遺言を含む)は、法務局の自筆証書遺言書保管制度の要件を参考に作成するのも良いかもしれません。法務省ホームページでは様式の指定がされています。

 

 

まとめ

財産目録を作成する際は、できるだけ詳細な情報を記載するよう意識しましょう。財産目録は相続人にとって、亡き被相続人の財産状況を把握するための大切な情報源となります。客観的に各財産を特定しスムーズな相続を実現できるよう、配慮する必要があります

 

また、財産目録を作成する前段階では遺言者名義の財産をすべて洗い出しておかなければなりません。少額の財産などはうっかり見落としてしまう可能性もありますので、できるだけ専門家に相談し助言をもらうか、財産目録の作成自体を依頼することも大切です

 

当事務所では、遺言書・財産目録の作成から相続全般に関するご相談・ご依頼をお受けしております。ご不安なことなどがありましたら、ぜひ無料相談をご利用ください。

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