具体的な内容は？ゆうちょ銀行の預貯金相続手続き

ゆうちょ銀行では、口座の名義人が亡くなったら速やかに相続の手続きを行う必要があります。ここでは、ゆうちょ銀行における相続手続きの方法について説明していきます。

ゆうちょ銀行における相続手続き

ゆうちょ銀行の口座名義人が亡くなった場合は、以下いずれかの窓口に対し速やかに連絡を取りましょう。

• 最寄りのゆうちょ銀行
• 郵便局の貯金窓口
• 相続コールセンター

口座保有者が死亡した後の相続手続き

口座保有者（被相続人）の死亡に伴い、次の順序で手続きを進める必要があります。ゆうちょ銀行ホームページを参考に、手順を確認してみましょう。

相続の申出

ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口、またはゆうちょ銀行ホームページから相続確認表を入手し、必要事項を記入したうえで窓口に提出します。もし、被相続人（名義人）の貯金などの有無や記号・番号が不明な場合は、貯金等照会書も提出しましょう。このとき、相続人と被相続人の関係性がわかる戸籍謄本などを提示する必要があります。

ゆうちょ銀行ホームページから書類をダウンロードする際は、感熱紙は使用せずA4白紙を使用してください。

「必要書類のご案内」の受取

ゆうちょ銀行に相続手続きの申出を行うと、「必要書類のご案内」が郵送されてきます。同書類にしたがい必要書類を収集しておきましょう。

必要書類の提出

必要書類を揃えたら、原則として「相続確認表」を出したゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に提出します。なお、払戻金の受取のため、ゆうちょ銀行に口座を持っていない代表相続人はあらかじめ口座開設しておくことが必要です。

相続払戻金の受け取り

書類提出後、通常1週間から2週間ほどで、代表相続人のゆうちょ銀行普通口座に相続払戻金が入金されます。

相続手続きにかかる日数

前述の通り、書類提出後約1～2週間で払戻金が入金されますが、書類不備などがあった場合は1ヶ月ほどかかることがあります。

相続手続き時の注意点とWebサービスの利用

ゆうちょ銀行では、相続手続きの概要をホームページに掲載しているため、大まかな流れを把握しやすいといえます。一方、「このようなとうきはどうすればいいのか」といった疑問についても、例を挙げて回答していますので参考にするといいでしょう。

また、ゆうちょ銀行ではWebサービスを展開していますので、窓口に行く時間を取りにくい場合でも、相続手続きに必要な書類を確認することができます。

被相続人（口座名義人）口座の記号・番号が不明である場合

被相続人名で保有していた口座の記号・番号が不明である場合は、次に挙げる書類を最寄りのゆうちょ銀行または郵便局窓口に提出し、現存照会を行うことで確認することができます。

• 被相続人の死亡の事実がわかる戸籍謄本等
• 相続人であることが確認できる戸籍謄本等
• 相続人本人であることが確認できる運転免許証等
• 相続人の印鑑

被相続人（口座名義人）口座の残高を知りたい場合

被相続人名で保有していた口座の残高の有無を知りたい場合や残高証明の交付を受けたい場合は、次に挙げる書類を最寄りのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に提出することで、貯金の調査あるいは残高証明の発行に対応してくれます。

• 被相続人の死亡の事実が分かる戸籍謄本等
• 相続人であることが確認できる戸籍謄本等
• 相続人本人であることが確認できる運転免許証等
• 相続人の印鑑

パソコン上で相続手続き書類を確認したい場合

なかなかゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に行く機会がない、といった場合は、「相続Web案内サービス」を利用してみましょう。同サービス画面では、相続手続きに必要な書類について、音声および画面情報で案内してくれます。

※スマートフォンでもサービス画面を操作することはできますが、パソコン用画面が表示されるため、文字が小さく見にくかったり音声が聞こえなかったりする可能性があります。

基本情報の入力

案内にしたがって、相続状況に関する質問に答えていきます。たとえば、次のような事柄を質問されます。

• 被相続人の口座の貯金の有無・記号番号を把握しているか
• 被相続人が投資信託の契約をしていたか
• 遺言書があるか
• 遺産分割協議書は作成済みか　など

被相続人と相続人の関係図の入力

案内にしたがって、被相続人と相続人の情報を入力し、家族関係図を作成します。ただし、遺言書がある場合は入力不要となります。

必要書類の表示

入力を終えると、相続手続きに必要な書類の一覧が表示されます。

必要書類の準備

一覧に記載された書類を準備します。役所や裁判所などから書類の交付を受ける必要がある場合は、速やかに手続きしましょう。

窓口に提出

必要書類を揃えたら、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に持参し提出します。

まとめ

ゆうちょ銀行では、相続手続きが必要な相続人に向けて、ホームページへの必要情報掲載や案内システムの公開がなされていますので、「何から手を付ければいいかわからない」という場合でも、一定の心構えを持つことができます。

一方、収集すべき書類やゆうちょ銀行における手続きは、相続のケースに基づき一様ではないため、時間や労力がかかることも珍しくありません。

当事務所では、豊富な経験から相続手続き全般に対応しており、司法書士や税理士といった専門家との連携によるトータルサポートが可能です。また、ゆうちょ銀行における相続手続きの対応方法についてもある程度把握していることから、安心してお任せいただけるでしょう。

ゆうちょ銀行の預貯金相続手続き代行はもちろんのこと、遺産分割協議書の作成やこれに伴うアドバイスも行いますので、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。