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事業承継マッチングとは?サービスの仕組みと利用の流れ
どの業界においても後継者不足が大きな問題となっているなか、注目されているのがマッチングサービスです。ここでは、事業承継に役立つマッチングサービスの仕組みと流れについて説明していきます。
政府系マッチングサービスの仕組みと流れ
巷には官民合わせてさまざまな事業承継マッチングサービスが存在しており、後継者問題を抱えた中小企業にとって新たな可能性を秘めた選択肢の1つとなっています。マッチングとは、後継者問題に悩む企業と後継者となることを希望する人材を結びつけるものですが、ここでは政府系マッチングサービスを提供している「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」と「日本政策金融公庫」について取り上げてみましょう。
後継者人材バンク(中小企業基盤整備機構:中小機構)
中小企業基盤整備機構(中小機構)が提供する後継者人材バンクでは、これから起業しようとしている人材と後継者問題を抱えた中小企業や個人事業主を繋ぐサポートを行っています。人材と企業それぞれのニーズを同時に満たすことができるサービスとして、大きな注目を集めているものです。
後継者人材バンク
後継者人材バンクでは、次のような流れでマッチングを行っていきます。
- 起業の希望者や事業を引き継ぐ意欲のある意思のある人物が、後継者人材バンクに登録
- 後継者人材バンクと人材の間でヒアリングや相談を実施
- 同時進行で後継者不足に悩む中小企業や個人事業主とのヒアリングや相談を実施
双方の意思や描くイメージ、事業としての現状や人材に対する相互理解が成立したら、無事にマッチング成立となります。
※独立行政法人 中小企業基盤整備機構 参照
事業承継マッチング支援(日本政策金融公庫)
事業承継マッチング支援では、後継者人材バンクと同様に、起業や事業引き継ぎを希望する人材と後継者不足に悩む中小企業や個人事業主を繋ぐサポートを行っています。中小企業や個人事業主には馴染み深い日本政策金融公庫が提供するサービスのため、安心感をもって利用できるでしょう。
事業承継マッチング支援
事業承継マッチングでは、次のような流れでマッチングを行っていきます。
- 日本政策金融公庫への相談およびマッチング支援申込みを行う(所定の申込書類を提出)。
- 日本政策金融公庫が条件に見合うマッチング相手を探し、見つかった場合は双方に対して相手情報を提供する。
- 相談者と相手側について、事業承継・譲渡に関する面談を希望するか確認し、双方とも面談を希望する場合は日本政策金融公庫が面談調整を行う。
- 当事者間で事業承継・譲渡について話し合いを行う。
- 双方が事業承継・譲渡について合意したら、当事者間で契約を交わす。
※3について、面談前に相手方のより詳しい情報を希望する場合は、相手方に確認の上、秘密保持契約のもとに情報公開されます。
※4について、当事者間の話し合いに専門家のサポートを要する場合は、日本政策金融公庫側で手配することが可能です。
※5について、契約書締結に際し専門家のサポートを要する場合は、日本政策金融公庫側で手配することが可能です。
※日本政策金融公庫 参照
まとめ
ここでは中小企業基盤整備機構と日本政策金融公庫によるマッチングサービスを例に挙げて説明しましたが、事業承継については当事務所においてもご満足いただけるサポートが可能です。
各種許認可の手続きや行政書類の作成、提出など、行政書士としての業務遂行はもちろんのこと、提携する司法書士や税理士と協力しながらトータルサポートを行うことができます。贈与税や相続税などの税務面は提携する税理士が担当し、相続登記などについては提携する司法書士が担当しますので、各方面でその分野の専門家がお力になれるでしょう。
事業承継マッチングサービスの選び方も含め、どのような形で事業承継の相手を探していくか、ぜひ無料相談で方向性を整理してみましょう。