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デジタル遺品のトラブルを回避!代表的トラブルと取扱い

デジタル遺品亡くなった人の個人情報が詰まったものですから、その扱いには慎重さが求められます。しかし、実際には、どう取り扱ったらいいかわからなかったり各種のトラブルが起こったりして、相談に来られる方も少なくありません。ここでは、デジタル遺品の取り扱いやトラブルの可能性について説明していきます。

 

デジタル遺品の代表的トラブル「機器のロック解除ができない!」

デジタル遺品といえばパソコンやスマートフォンですが、個人利用する性質上、使用者が自分にしかわからないパスワードを設定しロックすることがあります。本人が健在のうちはともかく、死後に家族がデジタル遺品の内容を確認しようと思っても、ロックを解除することができず業者などに持ち込むケースが多いといわれているのです。

 

家族としては、相続にまつわる財産調査の都合上、どうしても資産状況を確認する必要があったり、家族写真などを取り出したかったりするのですが、ロックがかかっている以上どうすることもできません。ロック解除するためのパスワードは、使用者である故人しか知らないものであるため、データを取り出すことは非常に困難なのです。

 

デジタル遺品は取り扱いに慎重さと注意が必要

デジタル遺品の代表的なトラブルである「ロック解除ができない」事態を解決するために、主に次に挙げるような方法をとるケースが多々見られます。しかし、いずれの方法も情報漏洩の可能性やデータ消失の可能性を含んでいるため、取り扱いは慎重かつ十分な注意が求められるのです。

 

取り扱いに困り売却や処分をしてしまう

どうしてもパスワードがわからずロック解除できなかった場合、データの取り出しを諦めて処分あるいは売却してしまうこともあります。しかし、万が一データを取り出せる人物の手に機器が渡った場合、家族も知らなかったあらゆる情報が晒されることになりかねません。個人情報の流出や悪用に繋がる可能性もあるのです。

 

なお、ロック状態のデジタル遺品といっても、相続財産の一つに数えられますから、遺産分割協議で所有者が決定するまでは共有財産の扱いになるため、勝手に処分や売却することはできません。また、勝手に処分や売却をしてしまった場合、思い出の写真や隠れた資産があったかもしれないことから、相続人の間でトラブルに発展することも考えられます。十分に注意しましょう。

 

思い付きのパスワードを入力してしまう

ロック解除のためのパスワードは故人しかわからないものです。家族とはいえパスワードを推測することが難しいケースの方が多いかもしれません。しかし、何とかしてロック解除を試みようと推測でパスワードを何度も試してしまうと、最悪の場合ではデバイス自体が自動的に初期化され、すべてのデータが消失してしまう可能性もあるのです。

 

例えばiPhoneの場合はパスワード入力の上限回数が決められており、10回連続で間違ってしまうと自動的に初期化される機能を搭載しています。盗難や不正使用対策としては優れている機能ですが、ロック解除の知識を持たない人物が推測でパスワードを何度も試すことはリスクにしかなりません。安全にロック解除できるよう、専門業者に相談することが望ましいでしょう。

 

何もせず保管し続ける

情報漏洩の危険性といった観点からいえば、家族による保管が最も安全だといえますが、一方でリスクがあることも覚えておきましょう。

 

  • 契約解除できないため通信料がかかり続ける
  • サブスクリプション(定期契約サービス)の料金が発生し続ける
  • 故人が投資を行っていた場合は大きな損失を出してしまう可能性がある

 

この三点は特に注意が必要です。契約解除に関しては携帯電話ショップや通信会社に相談することで対応してもらうことができますが、サブスクリプションを解約できない点と投資による損失リスクがある点はしっかりと対策を講じなければなりません。

 

どのようなサブスクリプションを利用していたか、どのような投資を行っていたかを知るには、故人宛てに届いたメールやDMで確認することができますが、そもそも機器にロックがかかっている場合はメールの確認ができません。故人の私物からサブスクリプションや投資の痕跡がわかるものを根気よく探すか、それでも見つけられなければ、料金を支払い専門業者に依頼することが最終手段となってくるでしょう。

 

まとめ

デジタル遺品の最大の問題は、ロック解除ができない点にあります。特に注意したい点として、一つは機器に収められている個人情報をどう安全に取り出すかもう一つは課金されているサービスをどう見つけて解約するかが重要になってくるといえるでしょう。

 

前提条件として、相続人すべてがデジタル遺品のロック解除や中身の確認に同意している必要がありますので、法律の専門家に相談しながら具体的な解決を図ることが大切です。場合によっては、有料でロック解除の専門業者への依頼が必要になることもあります。

 

当事務所でもデジタル遺品の取り扱いについてご相談をお受けしておりますので、まずはご相談いただくことを強くおすすめいたします。

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