相続税の申告は、「どの税理士に依頼するか」で納税額や税務リスクが大きく変わります。税理士にも専門分野があり、相続税に不慣れな税理士に依頼すると、申告ミスや過大納税、税務調査のリスクが高くなる可能性が出てくるのです。本記事では、相続税に強い税理士の特徴、依頼するメリット・注意点、失敗しない選び方を整理して解説します。
税理士にも専門分野がある
税理士と一口に言っても、すべての税務に精通しているわけではありません。法人税や確定申告を中心に扱う税理士も多く、相続税を日常的に扱っていない税理士も少なくないのが実情です。
相続税は、
- 財産評価(不動産・非上場株式)
- 特例や控除の適用判断
- 相続人間のバランス配慮
など、専門性と実務経験が強く求められる分野です。そのため、相続税は「相続税に強い税理士」へ依頼することが前提といえます。
相続税に強い税理士の特徴とは
相続手続きでは、最終的に相続税の申告手続きを目指します。以下のような特徴を持つ「相続に強い税理士」を探してみましょう。
相続税申告の実績が豊富である
相続税に強い税理士の最大の特徴は、申告実績の多さです。年間通して相続税申告を継続して行っている事務所であれば、税務署の着眼点や否認されやすいポイントを熟知しています。
不動産評価・特例に精通している
相続財産の多くを占めるのが不動産です。相続税に強い税理士は、路線価評価や小規模宅地等の特例、貸家・貸地評価などを適切に使い分け、合法的に相続税を抑えるノウハウを持っています。
税務調査を見据えた申告を行う
相続税は税務調査の対象になりやすい税目です。経験豊富な税理士ほど、「調査で指摘されにくい申告書」を意識して作成するため、将来のリスクを抑えた申告が可能になります。
相続税に強い税理士に依頼するメリット
相続税に強い税理士に依頼することで、次のようなメリットを得ることができます。
相続税の過大納税を防ぐことができる
特例や評価方法を正しく使うことで、本来払う必要のない相続税を減らせる可能性があります。知識不足の税理士では、控除や特例の適用漏れが起こりがちです。
相続税納税準備から税務署対応まで任せることができる
万が一、税務調査が入った場合も、相続税に強い税理士であれば事前説明・立会い・対応まで一貫して任せられます。
専門家が介在することで相続人同士のトラブルを防ぎやすい
相続税申告は、相続人全員に影響します。第三者である専門税理士が間に入ることで、感情的な対立を避けながら手続きを進めやすくなる点もメリットです。
友人・知人の税理士に頼むのは避けた方がよい理由
知人や友人に税理士がいると、依頼しやすく感じるかもしれません。しかし相続では、財産内容や家族関係など極めてプライベートな情報をすべて開示する必要があります。
- 本音を言いづらい
- 節税の踏み込みが甘くなる
- 万一トラブルが起きると人間関係が壊れる
といった問題が起こりやすいため、相続では専門性の高い第三者の税理士に依頼する方が安全です。
相続税に強い税理士の選び方
相続税に強い税理士を選ぶときは、以下のような点に注目してみるといいでしょう。
年間の相続税申告件数を確認する
「相談件数」ではなく、「実際の申告件数」を聞くことが重要です。
「相続専門」を名乗るだけの事務所に注意
ホームページで「相続専門」と書かれていても、実態は法人税・確定申告が中心というケースもあります。相続税業務の割合を具体的に確認しましょう。
相続税申告依頼の料金体系・報酬が明確か
相続税申告の報酬は高額になりやすいため、
- 報酬表が公開されているか
- 追加費用の有無が明示されているか
を必ず確認しましょう。節税効果と報酬のバランスも重要な判断材料です。
まとめ
相続税申告は、税理士選びを誤ると過大納税や税務調査リスクにつながります。税理士にも専門分野があるため、必ず相続税に強い税理士を選ぶことが重要です。実績・専門性・料金の明確さを基準に、信頼できる税理士へ依頼し、安心して相続手続きを進めましょう。










