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デジタル遺品「写真の選別と整理」の仕方

家族が亡くなった後、その私物の片付けで最も頭を悩ませるのがデジタル遺品だといえます。昨今ではスマートフォンのカメラ機能を使って写真を撮る人が非常に多く、機器のなかには記念となるような写真が含まれている可能性もあるでしょう。ここでは、デジタル遺品に残された写真をどう扱うべきか説明していきます。

 

デジタル遺品のデータ取り出しは専門業者に依頼する

従来、遺品といえば故人が実際に使用していたものを指し、これを形見分けするなどして偲んでいました。しかし、現代ではスマートフォンやパソコンといったデジタル機器の利用が当然になり、特に思い出の写真をスマートフォンで撮影しデータとして残しておく人の方が多いといえます。

 

そのような現状において、家族が亡くなったときに写真データを取り出したいと考えるのは自然な感情です。もしスマートフォンやパソコンなどのデジタル遺品にロックがかかっていなければ、データを直接印刷したりコピーして別途保管したりしておくこともできますが、問題はデジタル遺品のロック解除ができずデータを取り出せないケースにあります。この場合、専門の業者に依頼してデータを取り出してもらう必要が出てくるでしょう。お金のかかることですが、それでもデータを取り出したいと依頼する人は非常に多いといわれています。

 

取り出した膨大な写真から選別するには

もし、エンディングノート・遺言書・死後事務委任契約によって、デジタル遺品に保存されていた写真データの整理方法が指定されている場合は、これにしたがい写真を保管していきましょう。

 

故人のスマートフォンやパソコンには、家族でも知らなかったような写真が多数含まれていることがよくあります。趣味を持っていた故人であれば特に、家族の前とは異なる表情を見せることが多いですから、写真データはなるべく丁寧に観察して仕分けするようにしましょう。

 

写真データについて故人から特に指定がなかった場合は、デジタル遺品を相続財産として遺産分割協議にはかり、原則的には所有者が決定してからデータの取り出しにかかります。取り出したデータはまずUSBなどの記憶媒体にコピーしておき、仕分けを行っていきましょう。人によっては膨大な数の写真データが存在することもあるので、特に残しておくべき写真の例を参考にしてください。

 

  • 家族や親族の集合写真
  • 結婚式など記念行事の写真
  • 家族の笑顔など表情が生き生きしている写真
  • 故人の趣味にまつわる写真
  • 故人と友人が一緒に写っている写真

 

上記の写真をメインとして、残すものと削除するものを分けていきます。多くの人が撮影する風景写真などは、同じ被写体を何枚も撮る傾向があるので、2~3枚程度に絞って保管しておくといいでしょう。残した写真については印刷し、家族・親類の思い出として分け合うのもおすすめです。

 

まとめ

スマートフォンやパソコンと言ったデジタル遺品は、写真を取り出す際も処分や売却する際も、原則としてすべての相続人による同意が必要とされています。この点には注意して、皆が納得する形でデータを共有することが望ましいと考えられます。

 

昨今の生前整理の傾向として、デジタル遺品となり得るスマートフォンやパソコン類をどう扱えばいいかが、一つの課題になってきていると当事務所では感じています。自分が健全なうちはともかく、亡くなってしまえば誰も自分のデータに気付いてくれない可能性もありますし、そうかといって生前にログイン情報などを家族で共有しておくのも、プライバシーの観点から大きな抵抗を感じるでしょう。

 

公平な第三者である当事務所にご相談いただければ、法的に問題のない方法をアドバイスすることも可能です。ぜひ一度お問い合わせください。

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