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オンライン上のデジタル遺品「SNS」への対応方法

オンライン上のデジタル遺品としてSNSが挙げられますが、SNSには無形の情報や思い出などが詰まっています。しかし、アカウント所有者が亡くなってしまうと、死亡を伝える術がなく、以降の投稿も突然止まったままになるのです。ここでは、故人のSNSページやアカウントについて家族はどう対応すればいいのか説明していきます。

 

SNSは思い出と交友関係が詰まったデジタル遺品

総務省による「令和2年・通信利用動向調査」によれば、故人がパソコンよりもスマートフォンを利用している割合が多いことがわかりました。SNSに限っていえば非常に幅広い年代の人が使用しており、70代や80代でも約半数が利用していたのです。このことからも、SNSの使用途中で亡くなり、アカウントや投稿内容がそのままになっているケースも決して珍しくないといえるでしょう。

 

SNSによって変わる使用方法

SNSといっても、FacebookやX(旧Twitter)、InstagramやLINEなどいろいろあり、それぞれ特徴的な使い方をするものです。一人の人がこれらのSNSを使用していた場合、Facebookでは近況報告をし、Xで思いついたことをつぶやき、素晴らしい写真が撮れたときなどはInstagramで共有することもありますし、一方で普段のやり取りはLINEで済ませることでしょう。

 

デジタル遺品に留まらないSNSコンテンツの影響

長く使用している人の場合、年単位で情報が蓄積されていきますから、オンライン上の知り合いも投稿コンテンツも増えますし、LINEなどはこれまで相手と話した内容が文字として残されていきます。これらのコンテンツは情報シェアをしている仲間や連絡先交換をしている相手にとっても大切な財産になっていることが多く、双方にとって非常に良い思い出となっていたり大切な会話を振り返ったりすることもできます。SNSでできた知り合いだからといって関係性が希薄だとは一概にはいえず、趣味を通してとても気の合う仲間に発展することもあったでしょう。

 

死亡の事実は仮想空間でも知らせる必要がある

人間関係や残してきた思い出、記録などを考慮すれば、SNS上にも現実世界とさほど変わらない繋がりがあることがわかります。ただし、SNSのアカウント所有者が亡くなってしまった場合、現実世界では広く周知させられるのに対し、SNS仲間には死亡の事実を知らせる術がありません。アカウント所有者自身が亡くなったことを知らないまま、仲間たちは更新されなくなったSNSをいつまでも心配して見ているのかもしれないのです。このことを考えれば、家族が本人に変わってSNSの運営側とやり取りを行い、死亡の事実を知らしめたりアカウントを削除したりする必要が出てくるでしょう。

 

SNS別・アカウント所有者の死亡に伴う対応

それでは、アカウント所有者の死亡に伴い、各SNSではどのような対応ができるのか見ていきましょう。

 

Facebook

Facebookでは、アカウントを削除するか追悼アカウント化するかの二択になります。アカウント削除する場合も追悼アカウント化する場合も、運営側に死亡の事実を知らせて処理を進めます。なお、追悼アカウント化した場合、新たなコメントなどを受け付けることはできなくなりますが、故人が生前に投稿した内容を閲覧して偲ぶことが可能です。

 

Instagram

Facebookと同様に、アカウント削除か追悼アカウント化する手続きを行うことになります。

 

X(旧Twitter)

家族か親しかった友人などが運営側に申請し、アカウントの削除を行うことになります。

 

LINE

故人のスマートフォン操作が可能な場合は、これまでのトーク内容を保存しておくことはできますが、電話番号を解約した場合はトーク内容を残すことができません。電話料金を支払い続け電話番号が有効になっているうちは、トーク内容をいつでも閲覧することができます。

 

まとめ

ここでは代表的なSNSのみを取り上げましたが、SNSにはさまざまな種類が存在します。遺族が故人のSNSについて対応できることは、各SNSがどのような体制を整えているかによっても変わってくるのです。アカウントを引き継げるものもあれば、故人の死亡により抹消されるものもあるでしょう。

 

SNSというサービスを故人の死亡によってどう終わらせるべきか、家族の心情として複雑な点もありますが、故人がどのようにSNSを使っていたかも考慮しながら対応方法を決めるのが一番です。

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