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札幌で遺産を相続した場合の対処方法・相続手続きの流れを解説

札幌で遺産を相続した場合の対処方法・相続手続きの流れを解説します

 

親が亡くなって「相続人」の立場になったらたくさんの手続きをしなければなりません。

札幌でも相続手続きに迷ってご相談に来られる方が、日々たくさんおられます。

当事務所では、ほぼ毎日のように不動産の相続や金融機関の相続、特に北海道銀行、北洋銀行、ゆうちょ銀行での預金払戻し手続きを代行させていただいています。

 

相続の際に必要な作業は、不動産相続や銀行預金の手続きだけではありません。期限がある手続きも多いので、手順を知って段取りよく進めていきましょう。

 

今回は相続手続きの流れや困ったときの対処方法を、専門家が解説します。

 

1.相続手続きの流れ

遺産相続したら、以下の流れで手続きを進めましょう。

 

1-1.死亡後14日までに行う手続き

家族が亡くなったら、7日以内に役所へ死亡届を提出しなければなりません。届出をすると、引換に火葬許可証を渡してもらえます。それを使って火葬、葬儀を行いましょう。

 

次に厚生年金は死亡後10日以内、国民年金の場合には死亡後14日以内に手続きをしなければなりません。介護保険や健康保険、住民票の抹消や世帯主の変更も14日以内です。

まずは忘れずにこれらの届出を行いましょう。

 

1-2.遺言書を探す       

死亡直後の一連の手続きが済んだら、すぐに遺言書を探しましょう。

遺言書があると、基本的に遺言書に従って相続手続きを進める必要があります。

公正証書遺言は公証役場で保管されているので、検索サービスを使って探せます。自筆証書遺言は法務局または自宅に保管されているケースが多数です。見落としがないように、慎重に探してください。自宅に秘密証書遺言が保管されている可能性もあります。

 

1-3.遺言書の検認

自筆証書遺言や秘密証書遺言が見つかったら、遺言書の「検認」を受けましょう。検認とは、家庭裁判所へ申請をして遺言書の状態や内容を保存する手続きです。検認が済まないと不動産の相続手続きや銀行預金の払い戻し等の手続きができないので、早めに行う必要があります。また検認なしに遺言書を開封するのは違法です。

 

1-4.相続人調査

遺言書がない場合、相続人調査をしなければなりません。相続人調査とは、どのような相続人がいるか明らかにする手続きです。亡くなった方の生まれてから亡くなるまでのすべての戸籍謄本(全部事項証明書)類を取得して確認します。

本籍地が移動していたり結婚、離婚を繰り返していたりすると、膨大な量の戸籍謄本類が必要となり、遺族の方が困惑するケースも少なくありません。抜け漏れがないよう、慎重に進めましょう。

 

1-5.相続財産調査

次に相続財産調査をします。相続財産調査とは、どのような遺産があるかを調べる手続きです。

遺産内容がわからないと、遺産分割協議に進めません。借金が残されていたら早期に相続放棄を検討する必要もあります。不動産や預貯金、株式などの資産だけではなく、クレジットカードや消費者金融、未払い家賃、滞納税などの負債もきっちり調べましょう。

 

1-6.相続放棄や限定承認の検討(3ヶ月以内)

負債が遺されていた場合や特定の相続人に遺産を集中させたい場合などには、相続放棄や限定承認を検討しましょう。

相続放棄とは、相続人としての地位を放棄して資産も負債も一切相続しないことです。

限定承認は、相続した資産の範囲内で負債を相続すること。負債が資産を上回る場合には相続しません。

相続放棄や限定承認は、基本的に「相続開始を知ってから3ヶ月以内」に行わねばなりません。家庭裁判所で「相続放棄(限定承認)の申述」を行って受理してもらう必要があります。

急がないと借金もすべて相続せざるを得なくなってしまうので、早めに対応しましょう。

 

1-7.準確定申告(4ヶ月以内)

亡くなった方が事業を営んでおり確定申告が必要だったケースでは、相続人が代わりに確定申告をしなければなりません。これを「準確定申告」といいます。

準確定申告は、相続開始後4ヶ月以内に行わねばなりません。

親が事業者だった方などは、早めに税理士に相談して準確定申告の準備を進めましょう。

 

1-8.遺産分割協議

相続人と相続財産が明らかになったら、相続人が全員参加して遺産分割協議を行います。

遺産分割協議では、誰がどの遺産を相続するのかを相続人同士で話し合って決定します。

協議が整ったら「遺産分割協議書」を作成しましょう。書類に不備があると預貯金払い戻しなどの相続手続きをスムーズにできなくなるので注意してください。

 

1-9.預貯金解約払戻しや名義変更

遺産分割協議が済んだら、預貯金の名義変更や解約払戻、不動産、株式の名義変更など相続手続きを行いましょう。

手続きに期限はありませんが、被相続人名義のままでは混乱が生じるので早めに対応するようお勧めします。

 

1-10.相続税の申告、納税(10ヶ月以内)

遺産の評価額が相続税の基礎控除を超える場合には、相続税の申告と納税が必要です。

 

基礎控除の金額

3,000万円+600万円×法定相続人数

 

相続税の申告と納税は相続開始後10ヶ月以内が期限とされています。早めに対応しましょう。

 

2.相続手続きでよくあるお困りごとと、対処方法

相続手続きは、以下のような問題が起こって相続人が困るパターンがよくあります。

 

2-1.相続人調査、相続財産調査のやり方がわからない

相続人調査や相続財産調査は、非常に面倒な手続きです。

特に相続人調査では、膨大な量の戸籍謄本類を集めなければなりません。全国各地の役所へ次々に申請しなければなりませんし、1通でも抜けていると相続手続きを受け付けてもらえないトラブルが発生します。

相続財産調査においても、いろいろな金融機関や証券会社、役所などに情報照会するのは大変です。

 

困ったときには専門家に任せましょう。手間を省けますし、確実に調査できる点もメリットとなります。

 

2-2.遺産分割協議書の作成方法がわからない

遺産分割協議で合意ができても、遺産分割協議書の書き方がわからない、作成してみたけれども合っているか自信がない、という方が多数おられます。

遺産分割協議書の作成方法が間違っていると、預貯金払い戻しや株式の名義変更などの申請を受け付けてもらえません。

自信がないときには、専門家に確認してもらうか、始めから専門家に作成を依頼してみてください。

 

2-3.名義変更などの手続きが面倒、時間がない

預貯金を相続したら名義変更や解約払戻しなければなりませんし、不動産を相続したら名義変更が必要です。上場株式承継のために証券口座の開設が必要になる場合もありますし、生命保険の受け取りを保険会社へ申請しなければならないケースもあるでしょう。

 

こうした手続きが多すぎて混乱してしまったり、時間がないので自分ではできなかったりする方もおられます。

名義変更や解約などの手続をするのが難しい場合、専門家に相談しましょう。プロに任せれば自分では何もしなくて済むので、大きく手間を省けます。

 

3.相続手続きを専門家に相談するメリット

行政書士は相続手続きを代行する専門家です。相続手続きを相談すると、以下のようなメリットがあります。

 

3-1.手順を把握できて安心

早期に相続に詳しい専門家に手順を相談しておくと、全体的な相続の流れを把握できます。

当初に流れを把握しておけば、全体を把握できて安心できるでしょう。

また相続人間で情報を共有しておくと、段取りよく手続きを進められます。期限を過ぎてしまって困るリスクも小さくできるでしょう。

 

3-2.面倒な手続きを依頼できる

相続には面倒な作業が非常にたくさんあります。自分たちだけで行うと不安を感じたり手間がかかりすぎると感じたりする方も多いでしょう。

専門家に任せてしまえば、自分たちですべき作業が大きく減りますし、ミスをせずに手続できる安心感も得られます。

 

3-3.トラブルが起こりにくい

相続発生後、相続人が正しい手順や相続に関する知識を把握していないとトラブルが発生しやすいので要注意です。

たとえば検認なしに遺言書を開封してしまったり、遺産を独り占めしようとしてもめごとが発生したり、相続放棄の期限を過ぎて借金を相続してしまったりするケースなど。

 

早期に専門家に相談していれば、こうした失敗を避けられます。余計なリスクを減らすためにも、相続が起こったら早めに専門家に相談するようお勧めします。

 

4.札幌で相続を相談できる専門家の選び方

札幌で相続が発生したとき、どんな専門家に相談すれば良いのか、専門家の選び方を解説します。

 

4-1.地元の専門家を選ぶ

まずは「地元」の専門家を選ぶようお勧めします。

札幌での相続手続きなら、札幌の専門家を選ぶべき、ということです。

相続の際には、地元の金融機関や不動産絡みの手続きが必要になるものです。税金を納める税務署も地元の税務署となるでしょう。実は金融機関により、相続の際に必要な書類がまちまちですし、対応も異なります。

たとえば札幌では北海道銀行や北洋銀行、ゆうちょ銀行を利用されている方が多数です。できれば普段から北海道銀行や北洋銀行での対応に慣れている専門家に依頼した方がスムーズに進むでしょう。

当事務所ではほぼ毎日これらの金融機関で相続手続の代行を行っており、手続き関係は熟知しています。実績、経験を積んでいますので、札幌での相続手続きはぜひご依頼ください。

 

4-2.相続に力を入れている専門家を選ぶ

一口に「専門家」といっても、さまざまな取り扱い分野があります。行政書士だからといってすべての人が相続に力を入れているとは限りません。

相続をお願いするなら、相続関係に力を入れている専門家を選ぶべきです。

普段から多数の相続案件を取り扱っており、知識と経験を蓄積している専門家に相談・依頼しましょう。

 

4-3.手続きによって依頼する専門家が異なる

実は「相続手続き」といっても、専門家の種類によって依頼できる内容が異なります。

上記のような振り分けとなります。

 

行政書士には、以下のようなことを依頼できます。

 

ただ行政書士事務所でも、不動産登記が必要なときには司法書士を、税金関係は提携税理士を紹介できるので、困ったときにはまずは一度ご相談いただけましたら幸いです。

 

5.札幌で相続人となったらご相談ください

札幌で相続人の立場となってお困り事が発生したら、地元の信頼できる専門家へ相談しましょう。

当事務所では、毎日のように札幌のみなさまの相続手続代行を行っております。これから相続手続きを進める方も、すでにご自身で着手している方も、まずは一度、お気軽にご相談ください。

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