fbpx

トップページ > 家族経営の会社を兄弟に相続させるときの問題点と揉める原因

家族経営の会社を兄弟に相続させるときの問題点と揉める原因

家族経営の企業や個人事業主にとって、事業の後継者を誰にするかは非常に大きな問題です。親族であることからスムーズに事業承継できそうですが、実際にはトラブル化する例も散見されます。ここでは、家族経営の会社を相続した兄弟が揉める原因について説明していきます

 

兄弟など親族への事業承継は争いの原因になることも

事業の代表者が自らの「万が一」に備え、子に事業承継するケースは多くみられます。なかでも問題になりやすいのが、子が複数いて共に事業を引き継ぐ場合です。たとえば長男を社長にして次男を専務にする、といったようにポジションを与えたケースでは、それぞれが持つ権力や自由度の違いなどから不満が蓄積され、揉め事へと発展することも少なくありません

 

もちろん、悪いケースばかりではなく、兄弟が力を合わせて引き継いだ会社をより発展させるケースも多々みられます。しかし、そのようなケースでは、たとえば長男が社長となり次男が長男を支える裏方になる、といった考え方を当人達が納得していることが前提になるでしょう。

 

親族内承継した兄弟が揉める理由

親族内承継によって会社を引き継いだ兄弟に揉め事が生じてしまう理由として、以下が考えられます。

 

兄弟だからこそ感情的になりやすい

本音と建前を上手に使い分けて初めて、人間関係がスムーズになることもあります。特に事業における社内関係や取引先との関係は、本音だけでは通じない側面があるといえるでしょう本音と建前を利用することで、お互いの意見に妥協策を見いだすことができたり適切な提案を行うことができたりするのです

 

兄弟という関係性は非常に近いものであり、ときに溜まった不満を感情的にぶつけ合う可能性もあり得ることから、揉め事に発展しやすいといえます。家庭内の喧嘩であれば家庭内で解決すればいいのですが、会社内で揉め事になると他の社員や業務にも大きな影響を与えかねません。

 

兄弟は立場が同列であるという誤解が生じやすい

仮に長男が社長となり次男がナンバー2の立場だったとしても、兄弟間に「自分たちは兄弟だから互いの立場は同等である」という意識があれば、やはり揉め事の原因となりやすいでしょう

 

企業という組織について考えれば、社長というトップがいてそれを補佐するナンバー2がいるからこそ、トップの不足をナンバー2が補うなどの連係プレーが可能となります。しかし、兄弟にポジションの差があるにもかかわらず同列の立場で意見を言い合ってしまうと、本来あるべきトップとナンバー2の関係性を構築できず、指示系統が複数に別れてしまうリスクもあり、会社全体としてはスムーズな営業に支障が生じることも考えられます。

 

問題を起こさないための予防策

以上のように、兄弟で会社を引き継いだ場合のリスクは確かに存在します。そこで現経営者は、あらかじめ兄弟間で揉め事が発生しないよう予防策をとっておくべきだといえるでしょう。予防が必要な事態には以下のような事柄を挙げることができます。

 

 

親族内承継については、現経営者である親と実の子が絡む問題であることから、なかなか冷静な視点で考えることができない可能性もあります。できるだけ、社内で信用のおける存在や第三者である法律の専門家などに相談し、客観的にみて平等かつ揉め事が起こりにくい形を模索する必要があるでしょう

 

まとめ

親族内承継をスムーズにまとめるためには、現経営者や会社の資産状況、経営状態、経営者家族の関係性など、いくつもの要因を加味して予想を立てていかなければなりません。失敗できない事業承継だからこそ、まずは当事務所まで一度ご相談いただくことをおすすめします。しっかりとヒアリングしたうえで適切な助言などを行っていきますので、お気軽にお問い合わせください。

 

相続相談ライン

無料相談の予約はこちら